キッチンカー出店で失敗しない出店先の選び方
せっかく仕込みを整えて出店したのに、お客さんがほとんど来なかった。隣のブースと同じメニューが被っていて客が分散してしまった。こうした経験をしたキッチンカーオーナーは少なくありません。
キッチンカーの売上は、料理の腕前や仕込みの量だけで決まるわけではありません。どのイベント・どの場所に出るかという「出店先の選び方」が、売上を大きく左右します。
この記事では、出店先を選ぶときに押さえておきたいポイントを整理します。初めての出店を検討している方にも、すでに出店経験がある方にも、確認の材料として役立てていただければと思います。
来場者数の「見込み」と「内訳」を必ず確認する
出店先を選ぶとき、まず気になるのが来場者数ではないでしょうか。ただし、数字だけを見ていると判断を誤ることがあります。大切なのは「何人来るか」と同時に「どんな人が来るか」です。
地元住民か、観光客か
地域の祭りや商店街のイベントは、地元の顔なじみが中心になりがちです。一方、観光地や公園で開かれるイベントには、その日限りの旅行者や初めての来場者が多く集まります。
地元客が多い場合、なじみの味やリーズナブルな価格帯が好まれる傾向があります。観光客が多い場合は、「ここでしか食べられない」という体験価値が響きやすくなります。自分のメニューがどちらの客層に合っているかを考えたうえで出店先を選ぶと、ミスマッチを避けられます。
入場が有料か無料か
入場料のあるイベントは、来場者がすでに「お金を使う気持ち」で来ている場合が多く、飲食への消費意欲が高いことがあります。無料イベントは集客人数が多くなりやすい反面、素通りするだけの人も含まれます。どちらが有利かはメニューの価格帯や内容によって変わるため、一概には言えませんが、判断材料のひとつとして把握しておきましょう。
同ジャンルの出店数と、自分のメニューの「居場所」を確認する
来場者数が多くても、同じジャンルのキッチンカーが何台も並んでいれば、客の取り合いになります。出店前に主催者や担当者へ「他にどんな出店者が入りますか?」と確認することは、決して失礼なことではありません。むしろプロらしい準備姿勢として受け取ってもらえることが多いです。
「ないジャンル」に入れるかどうか
理想は、そのイベントにまだないジャンルで入ることです。カレーが2台、ピザが1台いる中にカレーで入っても集客は分散します。同じ会場でも「甘いもの担当」「しっかり食事担当」「軽食・スナック担当」と役割が分かれていると、客それぞれが複数のブースを回りやすくなり、全体的に活気が生まれます。
出店ブースの位置も影響する
集客力があるイベントでも、人の動線から外れた奥まった場所に配置されると、そもそも目に入りません。申し込み時点でブース位置を確認できない場合も多いですが、可能であれば「出入口付近か、奥のエリアか」程度の情報は聞いておくとよいでしょう。
出店条件の細かい部分を事前に確認する
「当日になって電源が使えない」「ゴミはすべて持ち帰りと言われた」──こうしたトラブルは、事前確認で防げることがほとんどです。
電源・水道の有無
キッチンカーの場合、車載の発電機で対応できることも多いですが、ガソリン代やメンテナンスコストは発生します。会場に電源が引けるかどうか、引ける場合の費用は申込み前に確認しましょう。水道が使えるかどうかも、仕込みや洗い場の計画に関わります。
出店料の総額を把握する
「出店料○円」と案内されていても、電気代・駐車代・廃棄物処理費などが別途加算されるケースがあります。申し込み前に「当日かかる費用の総額」を確認し、自分の見込み売上と照らし合わせて採算が取れるかを判断することが重要です。
開催時間・撤収時間
仕込み・搬入から撤収・搬出まで含めた拘束時間を計算しておきましょう。開催時間が短いイベントでも、設営撤収に時間がかかる場合、実質的なコストは高くなります。
「一般公募されていない枠」という選択肢
出店先を探すとき、多くの人はSNSや公募サイトで情報を探します。しかし実際には、商工会の会員枠や企業・団体が持つ出店枠など、一般には公開されないまま使われずにいる枠が存在します。
こうした非公開の枠は競争相手が少なく、イベントの性質や来場者層についての情報を事前に得やすいという特徴があります。出店先の選択肢として、公募以外のルートも意識しておく価値があります。
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まとめ
キッチンカーの出店先選びで確認しておきたいポイントをまとめると、次のとおりです。
- 来場者数だけでなく、地元客か観光客かという客層の内訳を把握する
- 入場の有無は消費意欲の目安になる
- 同ジャンルの出店数を確認し、自分のメニューが埋まっていない枠を狙う
- ブースの位置(動線上か否か)も可能な範囲で確認する
- 電源・水道・出店料の総額を事前に把握し、採算を計算する
- 公募以外の非公開枠も選択肢に入れる
良い出店先との出会いは、入念な事前調査と、ちょっとした情報収集の積み重ねから生まれます。一つひとつ確認の習慣をつけることが、安定した出店活動につながります。
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